木造と言えば、戸建住宅と考える人が多いと思います。しかし今東京を中心に木造の高層ビルが次々建設され、今後も予定されているんです。木造を建造物に使う、このリサイクルが脱CO2につながるそうだ。脱CO2で大事なことは、CO2を出さない事と共に、出してしまったCO2を吸収する事。

そこで注目されるのが、木造の高層ビルの建設になる。森林がCO2を吸収する。この木を木材として使うと吸収されたCO2が閉じ込められ外に放出されない。さらに木を切った後は、植林をする。若い木の方がより多くのCO2を吸収してくれる。CO2を閉じ込めた木材を大量に使って高層ビルを建てる。そして新たな植林でCO2を吸収する。このサイクルが脱CO2に大きく貢献している。環境に良い事ではあるが、ではどうやって木造の高層ビルを建設できるのか?

木造の高層ビル建設を可能にするには、CLT(クロス ラミネーティッド ティンバー)が重要なポイントになります。

CLTとは、木材を各層ごとにクロスさせ、貼り合わせ強度を高めたパネルのことである。耐震性については、震度7クラスにもたえられ、耐火性については、1時間炎にあてた実験でも、片側は燃えているが反対側は手で触れても大丈夫なほどである。これまで私は考えもしなかった木造の高層ビル。技術の開発は勿論、環境問題においても大いに貢献している。建設時間の短縮にもつながっているだろう。

凄いことだ。アップル銀座が移転先として現在入居しているビルは国内初の木造12階建のビルだそうです。銀座に行った際、意識してみたいと思いました。